月九ドラマ東京タワー第六話

フジテレビ系。月九ドラマ「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」。第六話。
原作:リリー・フランキー『東京タワー 〜オカンとボクと、時々、オトン〜』(扶桑社刊)。脚本:大島里美。音楽:澤野弘之河野伸。主題歌:コブクロ「蕾」(ワーナーミュージック・ジャパン)。プロデューサー:中野利幸。制作:フジテレビドラマ制作センター。演出:久保田哲史。
手塚修一郎(石黒賢)が「マー君」こと中山雅也(速水もこみち)に語った「故郷は遠きにありて」の説は、実家を遠く離れて一人暮らしをしている男子に普遍的な、解決し難い永遠の課題であるだろう。その説が真であることを知らない者はいないが、それを肝に銘じて正しく行動することはどういうわけか難しい。正しく生きたいと誰もが思っているだろうが、正しく生きることはどうしてもできないものなのだ。中山雅也の言動に、痛々しい共感を抱いた人々は少なくないだろうと思う。
中山栄子(倍賞美津子)の拵える食事にレオ・リー(チェン・ボーリン)や徳本寛人(高岡蒼甫)が大喜びだったのは肯ける。温かで豊かで美味な食事に飢えていたということもあるだろうし、彼等は第三者であるから中山栄子の温かさをそのまま受け止めることができるということもあるだろう。
登場人物(出演者):中山雅也(速水もこみち)/佐々木まなみ(香椎由宇)/鳴沢一(平岡祐太)/山田耕平(柄本佑)/レオ・リー(チェン・ボーリン)/徳本寛人(高岡蒼甫)。手塚修一郎(石黒賢[特別出演])/藤本香苗(浅田美代子)/中山兆治(泉谷しげる)/中山栄子(倍賞美津子)。