金曜ドラマ特急田中3号第二話

TBS系。金曜ドラマ「特急田中3号」。第二話。
脚本：橋本裕志。音楽プロデューサー：志田博英。音楽：仲西匡。主題歌：KAT-TUN「喜びの歌」（J-One Records）。鉄道監修：南田裕介。制作：TBSテレビ。演出：平野俊一。
花形圭（塚本高史）は就職へ向けて活動中。しかし旅行会社を志望していたものの、三流大学として悪評のみ高い学校の学生だからか、どこにも相手にしてもらえなくて仕方なく諦めて、それでも「安定した就職先」を求め、良心的な八百屋として人気の大型小売店「タイヘーストア」に就職しようかと考えていた。彼が何としても安定した職場を求めるのは、二十五歳で結婚して三十歳までに子ども二人を作るという「人生設計」のためだった。
田中一郎（田中聖［KAT-TUN］）が早稲田駅で四十分間も一人寂しく、目黒照美（栗山千明）と、友人の渋谷琴音（加藤ローサ）と小島理子（平岩紙）との三人を待ち続けていた間、些細なことで彼と喧嘩別れをしてしまった桃山誠志（秋山竜次［ロバート］）と花形圭も、待ち合わせの時間よりも早くから、駅の陰に隠れて密かに三人を待ちながら彼を見守っていた。未練がましさの混じって惨めでさえある優しさ。でもそこがよい。