花嫁とパパ第三話

フジテレビ系。ドラマ「花嫁とパパ」。第三話。
脚本:いずみ吉絋&小川智子。音楽:佐橋俊彦。主題歌:(イメージソング)時任三郎「君の帰る場所」&(エンディングテーマ)加藤ミリヤ&COLOR「My Girl feat. COLOR」。企画:金井卓也。プロデュース:稲田秀樹共同テレビ)&三田真奈美(共同テレビ)。制作:フジテレビ&共同テレビ。演出:石川淳一共同テレビ)。
鳴海駿一(小泉孝太郎)は誤解を招き易い人のようだ。撮影の仕事を発注したカメラマンが意に適う仕事をしていないと見るや冷徹に「代わりは幾らでもいる」と告げておきながら、そのカメラマンであれば、発注者としての意を何も説明しなくとも全て心得てくれるはずであるとまで信用していた。同じように、宇崎愛子(石原さとみ)が「ダサいけど捨てられない」と云う母の形見には即座に「ダサい」と言い放ちながらも、その実、彼自身も「ダサいけど捨てられないもの」を大切にしていたのだ。
三浦誠二(田口淳之介KAT-TUN])の、「お父さんの云うことをキチンと聞く宇崎さんだから好き」という思いは、先週の第二話でも既に事実上は描かれていたに等しいが、それが今回は明確に云い表された。彼の側の態度は決しているのだろう。こういう解り易く安心できる地点があってこそ喜劇を安心して楽しめる。物語には揺らいでよい部分とそうでない部分の別がある。