金曜ドラマ特急田中3号

TBS系。金曜ドラマ特急田中3号」。第三話。
脚本:橋本裕志。音楽プロデューサー:志田博英。音楽:仲西匡。主題歌:KAT-TUN「喜びの歌」(J-One Records)。鉄道監修:南田裕介。制作:TBSテレビ。演出:金子文紀
メーテルこと目黒照美(栗山千明)の実家のある土浦。目黒照美の恋人である同じく土浦生の三島健高橋一生)の通う国立大学法人筑波大学。目黒照美と付き合いたい田中一郎(田中聖KAT-TUN])は三島健と話を付けることを決意し、先ずは彼の居場所を聴くため土浦の目黒家を訪ね、照美の母(高橋ひとみ)と意気投合したのち、大学で三島健に会い、この恋の戦いに己の勝ち目がないことを痛感し、東京へ帰ろうとしていた。ここにおいて田中一郎は東京と筑波研究学園都市との間の新旧二種の鉄道路線を使い分けようとしていた。往路はJR東日本常磐線土浦駅へ行き、土浦からは関東鉄道バスに乗り、大学内の停留所へ行く路線。そして復路は新たに開通した話題の新鉄道、首都圏新都市鉄道つくばエクスプレス秋葉原へ。筑波研究学園都市から東京へ行く路線(つくばセンターから上野駅へ)としてJR高速バスもあり、かつては愛用されたものだが、これは鉄道ではない。
ところで、田中一郎は、大学を訪ねる前に土浦駅で、高齢者に親切な男を目撃していて、それが三島健だったわけだが、これに関して生じる疑問は、三島健はそこに何をしに来ていたのか?という点だ。土浦に実家のある彼が大学へ向かおうとしていたのであれば駅に入る必要はないし、大学から東京へ向かうのであれば土浦に行く必要はない。実家のある土浦から東京かどこかへ向かおうとしていたと考えるべきだろう。しかるにその夜、田中一郎が大学を訪ねたとき三島健は研究室内にいた。仮に彼の行き先が東京都内のどこかにあったのだとすれば、用件が何であれ、都内での移動時間をも想定するなら滞在時間は極めて短かったろうと考えるほかないと思われる。
照美が派遣社員として働く暁星商事の正社員、加藤美晴(大河内奈々子)の上司、巻田譲治(海東健)は意外に陽気な人だったようだ。