仮面ライダー電王第十五話

テレビ朝日系。“スーパーヒーロータイム”「仮面ライダー電王」。主演:佐藤健。脚本:米村正二。監督:石田秀範。第十五話「銭湯(バス)ジャック・パニック」。
野上良太郎佐藤健)の自転車を盗んだ以外には未だ何も悪事を働いてはいなかった自称「強盗」の男(田中聡元)が、良太郎を人質にして銭湯に立て籠もったことから始まった奇妙な事件。もう一人の人質、銭湯で働く袴田(大柴隼人)が途中から武器を奪い、自称「強盗」をも人質にして立て籠もりを交代するというのも奇妙だったが、それに先立ち良太郎にモモタロス(声:関俊彦)が憑依して暴れ出したかと思えば、良太郎の救出のためハナ(白鳥百合子)が突入してきて、代わりに良太郎がどこかへ消えたり、それでもハナを人質にしたことで何とか落ち着いたかと思ったら再び良太郎が戻ってきたり。挙句、姉の野上愛理(松本若菜)までもが珈琲と食事を携えて忍び込んできて長閑な食事会を始めた。この奇妙な事件の描き方が「ホームドラマ」風で面白かった。「喰いタン2」第二話の面白さに近いとも云える。ほかにも、良太郎にウラタロス(声:遊佐浩二)が憑依して急に有能になったり、愛理の言葉にはリュウタロス(声:鈴村健一)が応じたり。良太郎の身体にキンタロス(声:てらそままさき)が乗り込んだとき、その勢いで飛ばされたモモタロスの飛ばされ方も面白かったが、今回から登場したと思しいキンタロスの主題歌は演歌風で強烈だった。