美味学院第七話

テレビ東京。ドラマ「美味學院(デリシャスガクイン)」。第七皿「學院の謎!四天王の過去!」。
原作:青木健生&AVEX ENTERTAINMENT INC.。脚本:横田理恵。主題歌:AAA「唇からロマンチカ」(avex trax)。挿入歌:AAA「That's Right」(avex trax)。音楽:Jack's Law。プロデューサー:瀧川治水&藤平晋太郎&佐々木博之。企画:高橋なな美&星野卓也&二村慈哉&渡辺和哉。制作:テレビ東京制作&デジタルハリウッド エンタテインメント。製作:(C)「美味學院」製作委員会。演出:多胡由章。
この謎めいた料理学校=「美味學院」はどのように創設され、美味四天王はどのように結成されたのか?その謎が解き明かされた。「先輩」南郷隆司(中村優一[D-BOYS])によって、まるで見てきたかのように生々しく。「見てはいないが、もはや見ていたのと同じこと!」。換言すれば「全て幻!」というわけだろう。南郷先輩のこの妄想の話によると、四天王の筆頭、徳平慶伸(城咲仁)は人望のない単なるクイズ王。土方歳輝(河合龍之介)はカツラを被り、頭髪を捏造していて、無類の女好きであると同時に大の美少年好き。土方の云うことなら何でも聞くらしい子分の沖田司(永山たかし)はカンフーマニア。虎堂研(天野浩成)は静かな環境での瞑想を好み、それでいて土方の設定した美少年三人との合コンには喜んで参加した奴。土方カツラ疑惑の発覚のときには、まるで橘朔也のように「そういうことか」と呟いたが、橘朔也の特訓と同じ位に無意味なクイズ大会には疑問を感じたらしい。
南郷先輩のこの妄想話には、五年前の学院で発生したと囁かれる「伝説の合コン事件」に際し、当時まだ中学生で、学院には入学していなかったはずの南郷先輩までもが何故か登場。土方と沖田と虎堂の三人に美少年三人を加えた六人に身体を弄ばれ、「おやめください!お代官様!」と悲鳴を上げるという決して事実ではあり得ない結末が付いていた。
というわけで三十分番組の大半が南郷先輩の妄想のみに費やされた。この妄想は、北坂狼馬(西島隆弘[AAA])、桂城秀吾(與真司郎[AAA])、高杉凛(相葉弘樹)、マシュー・ペリエ三浦涼介)に南郷先輩を加えた「デリシャス5」の結束を固めるために語られたはずだが、結果として、南郷先輩の話について全て学院内に幽閉されて世間から隔離されてきたことに起因する病んだ妄想に過ぎないと診断した桂城と凛とマシューの三人が、そこから逃れるために闘うべく結束を固め、そこに、何も解ってはいない狼馬と、既に冷静ではない南郷先輩が加わったのだ。