日めくりタイムトラベル昭和62年の遠藤雄弥

NHK衛星第二放送。月に一度の特別番組「日めくりタイムトラベル」。
今回取り上げられたのは昭和62年。八月の途中から見た。この年に生まれた著名人として、織田信成等とともにD-BOYSの遠藤雄弥も出演していた。当時の流行のゲームについての論議に、当世のゲーム愛好家の一人として彼も参加し、発言したが、芸能界屈指のゲーム愛好家と云われる河相我聞は、ゲームに詳しい彼に対しては「まだまだだな」という感じで突き放し、逆に大して詳しくなさそうな織田信成には「通じるね」と好意的だった。世渡り上手で流石だと思った。芸歴の長いだけのことはある。
十一月。青田典子を講師に迎え、バブル経済の時代のディスコにおけるダンスを昭和六十二年生の若者たちに体験させる企画のとき、遠藤雄弥も最前列で踊っていたが、所々振付を間違えていた。
十二月。神田神保町古書店街における地上げ問題について遠藤雄弥が報告した。続報ということで、どうやら前編が番組の前半にあったらしい。なかなか硬派な仕事を担当していたのだ。感心した。吾が記憶を想起しても、神保町の古書店街が近々消滅するかもしれないという衝撃のニュースを、まだ宮崎に住んでいた少年時代、耳にしたことはあった。その後、昭和が終わり平成になり、大学に入って関東に住んだ一時期、知の発見を求めて古書店街に行く度、街の健在を感じて意外に思ったものだったが、なるほど、あれは古書店主たちの懸命の努力の賜物だったのだ。よい報告だった。遠藤雄弥は今回よい仕事を任された。そして番組の最後に遠藤雄弥は昭和六十二年を「試練と夢の年」と要約した。上手い言だと思う。