花ざかりの君たちへ第二話

フジテレビ系。ドラマ「花ざかりの君たちへ イケメン♂パラダイス」。
原作:中条比紗也花ざかりの君たちへ」(白泉社)。脚本:武藤将吾。音楽:河野伸高見優。主題歌:大塚愛PEACH」。序曲:ORANGE RANGEイケナイ太陽」。企画:後藤博幸。プロデューサー:森安彩。制作:フジテレビ&共同テレビ。演出:松田秀知。第二話。
桜咲学園の第二寮における「方向音痴」の話題のとき、野江伸二(五十嵐隼士D-BOYS])は「運動音痴」を自称し、京橋新(崎本大海)は「音痴」を自称していた。
第一寮の寮長、天王寺恵(石垣佑磨)は、先のマラソン大会における不正を謝罪し、優勝の褒美を辞退したい!と申し出たものの、辞退する要はないことを猿渡教頭(宇梶剛士)から云われたとき、内心では安堵していた模様。何時も彼の子分のように従っている寮の住人たちに対し「強制で俺に従う必要はない」「俺は決して引き留めない」と云ったときも、出入口に予め鍵をかけ、思い切り引き止めていて、一人も決して逃そうとはしなかった。潔い言動に反して全く潔くないところが面白い。そんな天王寺寮長の側近、北花田航平(武田航平Pure BOYS])は、マラソン大会では悪事にも手を染めたが、寮長から「引き留めない」と云われたときには殆ど真先に逃げ去ろうとしていた。「ミスター桜咲コンテスト」における天王寺寮長の出番では寮長の脇で豪快に空手の型で舞っていた。
第三寮の寮長、オスカー・M・姫島(姜暢雄)の登場の仕方は今週さらに過剰になっていた。第二寮の、天井の高い聖堂のような大広間の高みに出現したかと思えば実は脚立の上に立っていて、そこから降りるとき、マントを広げて華麗に飛び降りようとしたものの、高さに怯えてそれを諦め、恐る恐る慎重に降りながらも強がって高笑いをしていた。その一連の動作が傑作だった。