仮面ライダー電王第二十八話

テレビ朝日系。「仮面ライダー電王」。主演:佐藤健。脚本:小林靖子。監督:石田秀範。第二十八話「ツキすぎ、ノリすぎ、変わりすぎ」。
喫茶店「ミルクディッパー」には桜井侑斗(中村優一)が来ていた。ライヴァル野上良太郎佐藤健)留守中のこと。良太郎の姉でもあるミルクディッパーの主、野上愛理(松本若菜)は、珈琲の苦味の苦手な甘党の侑斗のため、珈琲の風味を保ちながら彼の口にも合うような新しい珈琲を開発したらしい。それを供して「どう?」と訊いていた。心配そうな表情で。対する彼はそれを飲みながら苦そうな顔。心配そうな表情で彼を見詰めながら、愛理は彼の横の席に腰かけた。二秒間余りの間に濃密に描き出された幸福な一時。
そこに駆け込んできた保護者デネブ(声:大塚芳忠)。彼は良太郎の仲間イマジン四人の内のモモタロス(声:関俊彦)以外の三人が無理な戦闘の結果として消滅しつつある事実を知って、慌てて知らせに来たのだが、店内で愛理と二人だけの時間を過ごしていた侑斗は、デネブの入場に驚き、慌てて店の外に追い立てた。あたかも、デイト現場に現れた母を邪魔者扱いする少年のように。侑斗のその慌てようが余りにも面白かった。
今週の侑斗は一寸オシャレな感じの服装だった。シャツの襟の裏側から前立てにかけて黒い線が施されていてネクタイのように見えるのは最近の流行のデザインかと思う。そしてボタンダウン。半袖のセーターを重ねていたのも、涼しげな中に折り目正しさを感じさせた。ミルクディッパーを訪ねるとき彼は案外かなりオメカシをしている。