花ざかりの君たちへイケメンパラダイス第八話

フジテレビ系。ドラマ「花ざかりの君たちへ イケメン♂パラダイス」。
原作:中条比紗也花ざかりの君たちへ」(白泉社)。脚本:武藤将吾&山浦雅大。音楽:河野伸高見優。主題歌:大塚愛PEACH」。序曲:ORANGE RANGEイケナイ太陽」。企画:後藤博幸。プロデューサー:森安彩。制作:フジテレビ&共同テレビ。演出:松田秀知。第八話。
桜坂学園は経営難の中で東京校を廃することに決し、先ずは生徒に対し個人面談を行い、厳選の末、優秀な者のみ海外の学校への転入を許可し、不合格の者には退学を命じるのではないか?との噂が流れた。この噂は何もかも嘘だったわけだが、ともかくも生徒たちは三寮それぞれ生き残りをかけて運動を展開した。
第一寮では寮長の天王寺恵(石垣佑磨)の発案により、個人面談の予行演習(模擬面接)を開始。とはいえ練習するのは天王寺寮長のみ。他の寮生は企業の面接担当者に扮して寮長の練習の相手をさせられていた。しかし、まるで企業の就職試験における面接のような設定で模擬面接をしていて、大国町光臣(高橋光臣)が嫌味な口調で「君が吾が社を志望した理由は?」と訊けば、寮長は「御社のグローバリズム溢れる思想に、とても感動いたしまして」と笑顔で応答した。だが、ここで北花田航平(武田航平PureBOYS])が「おい、デコッパチ君、グローバリズムって何だね?」とさらに意地悪な質問を浴びせた。「おい、デコッパチ君」という呼び方も凄い。普段は寮長の忠臣のような彼の、寮長の独裁に対する反発の強さを表現していよう。そして応えることのできなかった寮長に対し、今度は大国町が「君さあ、やる気ないんだったら帰ってもらっても、いいんだよ」と告げ、北花田も「帰れ!」と続けた。七道宗磨(西山宗佑)に至っては「君は、この学校の成績を見る限りだと、相当な馬鹿だね」とまで指摘。ついに怒った寮長が大国町を殴った際には北花田と七道の二人も一応は大国町への攻撃に参加しつつ、倒れた大国町を置き去りにして逃走しようとしていた。
でも、結局は見事な結束を回復してしまう第一寮なのだ。「御社のグローバリズム」という語を間違えずに云えるよう皆で練習しながら行進していた。