ドリームアゲイン第二話

日本テレビ系。土曜ドラマドリーム☆アゲイン」。
脚本:渡邉睦月。主題歌:コブクロ「蒼く優しく」。協力:読売巨人軍。制作協力:アベクカンパニー。演出:中島悟(AVEC)。第二話。
かつて読売巨人軍の野球選手だった亡き小木駿介(反町隆史)に最も慕われていて、そして今も多くの選手たちに慕われている同軍トレーニングコーチの前田健造(渡辺哲)が、朝日奈孝也(反町隆史)をよい金蔓と見出したらしく急接近をし始めた展開は、一見、これまでの二話においてあたかも金には囚われない潔い人格者のように描かれてきた人物の嫌な裏面を明るみに出したかのようで、かなり驚かされた。しかし何かあるに相違ない。面白くなってきたと思う。
亡き小木駿介の恋人であると同時に弁護士としては朝日奈孝也の敵でもある二ノ宮颯乙(加藤あい)は早くも朝日奈に駿介の面影を見始めた模様。それを確と感じ取り得たのは野球場での朝日奈の動作を見た瞬間だったとはいえ、その前に、駿介の墓前で倒れた二ノ宮を朝日奈が病院へ運んだことが二ノ宮に何かを感じさせる契機となったのは見易い。もちろん二ノ宮は自身が誰に救出されたのかを知らないし、朝比奈もまた、二ノ宮を病院に運んだ件について二ノ宮の同僚の菱沼司(須賀貴匡)に連絡した際に自身の名を名乗らなかったが、この高潔の行為そのものが、駿介の墓前で朝日奈の声が二ノ宮に何故か想起させずにはいなかった駿介の面影を、二ノ宮に想起させずにはいなかったのだろう。この救出において、駿介を朝日奈の身体で甦らせた天国庁の官吏=田中(児玉清)の咄嗟の行動が偶々功を奏していたことも見落とせない。