仮面ライダー電王第四十五話

テレビ朝日系「仮面ライダー電王」。舞原賢三演出。第四十五回「甦る空白の一日」。
青年=桜井侑斗(所謂「桜井さん」)が湖で失踪したことで、彼の婚約者=野上愛理(松本若菜)が湖で自殺を図り、記憶を失った二〇〇七年一月十日。その日の出来事についての唯一の証言者である野上良太郎佐藤健)の記憶からは何が欠損しているのか?あの日、本当のところは何が起きていたのか?そしてそこに乱入したカイ(石黒英雄)が「桜井さん」の仮面ライダーゼロノスを倒したことで何が惹き起こされたのか?現時点では何も判らない。次週まで待たなければならないのだろう。よく解らなかったことの一つは、あの日の良太郎はどこにいたのか?ということ。彼自身の記憶に基づく証言によれば、彼はあの日、あの湖にいて、湖の中へ行こうとする愛理を助けたはずなのだが、視聴者に見えた限り、そこにいた良太郎は、あくまでも同年十二月からその現場へ飛んだ近未来の良太郎だけだ。そして傍らにいたのは、「桜井さん」よりもさらに過去の時点に生きていたはずの、しかし今は「桜井さん」よりもあとの時点に生きる少年=桜井侑斗(中村優一)だったのだ。
ともあれ中村優一は、髪型も一寸よい感じで、好調な容姿だった。あの容姿で来年「ごくせん」に再登板してみてはどうだろうか。というか、二〇〇五年の二作目で既に出演済みであるのが何だか残念。驚異の高視聴率の大人気ドラマをデビュー作にできたのは目出度いことだが、今の彼であれば、もう少し出番を獲得できていたろう…とも思う。