仮面ライダーキバ第十九話

東映仮面ライダーキバ」。井上敏樹脚本。舞原賢三演出。
第十九話「フュージョン-オーラの嵐」。
確かに年齢不詳の感のある名護啓介(加藤慶祐)を堂々「おっさん」呼ばわりの襟立健吾二十一歳(熊井幸平)に対し、「わたしは二十二だ!おっさんと呼ぶのは止めなさい!不愉快だ!」と命令した「名護さん」の怒りは正しい。一般論で云えば美形は老けて見えるものなので名護が年齢不詳であるのも容姿の所為であると云えるが、名護の場合、そもそも言動が全く若くない。恐らくは彼も、別に若く見られたいわけではなく、ただ「おっさん」という呼び方が気に入らないだけなのではないかと想像される。
紅渡(瀬戸康史D-BOYS])の身体には紅音也(武田航平PureBOYS])の精神が乗り移った模様。口調は無論のこと、他人を見下すような独特な顔の表情も、音也によく似ていたものの、その印象が余りにも違っていたのは顔が違うからだろう。音也のあの世間を舐め切ったような言動は音也のあの容姿で振る舞われなければ陽気には見えなくなるようだ…と云うか、嫌味な感じにしか見えなくなるようだ。紅音也、ああ見えて昔は爽やか清潔な美少年として「CCレモンテレヴィCMに相武紗季とともに出演していた程の人材(であるジュノンボーイ武田航平と全く同じ容姿の持ち主)なのだ。