渡る世間は鬼ばかり第十八話

TBS系。橋田寿賀子ドラマ「橋田寿賀子ドラマ渡る世間は鬼ばかり」。
作(脚本):橋田寿賀子。音楽:羽田健太郎。ナレーション:石坂浩二。演出:竹之下寛次。プロデューサー:石井ふく子。第九部第十八話。
小島家ラーメン店「幸楽」の女将、小島五月(泉ピン子)は、東京大学卒業を間近にした自慢の長男、小島眞(えなりかずき)が大井精機社長の令娘、大井貴子(清水由紀)と結婚を前提に交際していることに再び反対し始め、できれば交際自体を潰してしまおうとしている。その結果として同社への眞の就職の話が潰れてしまっても構わないとの構えだ。五月が自ら密かに同社を訪ねて社長の大井道隆(武岡淳一)に土下座までして小島眞の就職等のことを願ったのはそんな昔の話ではないはずだが(と云うか、わずか数週間前の話だが)、あのときのことを、もう忘れてしまったのだろうか。下手すれば、交際と就職の話を再び潰したあと再び関係修復のため土下座しに行くことにもなりかねない…という心配はしないのだろうか。全てを打ち壊す!と宣言した五月の目は完全に狂人の目だったと云わざるを得ない。
他方、高級料亭「岡倉」では岡倉大吉(宇津井健)と小宮怜子(池内淳子)との交際をめぐる騒動において本間長子(藤田朋子)と青山タキ(野村昭子)が本格的に結託。青山タキ終わったな…と思わざるを得ない。