仮面ライダーキバ

東映仮面ライダーキバ」。井上敏樹脚本。長石多可男演出。
第二十七話「80's-怒れるライジングブルー」。
仮面ライダーイクサの開発と活用を推進する組織「素晴らしき青空の会」の麻生恵(柳沢なな)が逮捕されたとき、この女は本当に悪いことをしたのかもしれぬと疑っていた名護啓介(加藤慶祐)は、次いで嶋護(金山一彦)までも逮捕されたことで、何か裏があるのかもしれぬと考え始め、やがて自身までもが警察に追われるようになったことで何らかの陰謀があるに違いないと確信するに至った。実に正直と云うか、分かり易い。
この異常事態の原因は遠く二十二年前にあり、その真相について「或る人間」から知らされていたらしい次狼(松田賢二)は、その人との約束により、名護啓介を自分たちの居城キャッスルドランに誘い、過去へ繋がる「時の扉」の向こう側へ導いた。「素晴らしき青空の会」を守るよう次狼と約束を交わした「人間」とは恐らくは紅音也(武田航平PureBOYS])のことだろう。キャッスルドランは仮面ライダーキバの相棒であるのに、キバの全く知らぬ間に名護啓介と交流してしまっているのが面白い。しかも、この結果、紅音也と名護啓介(PureBOYS武田航平と元PureBOYS加藤慶祐)の共演が実現した。早速のように、音也と麻生ゆり(高橋優)が結婚もしない内から同棲生活を始めたことについて「不純窮まりない!」と断定したのが素晴らしかった。