太陽と海の教室第八話

フジテレビ系。月九ドラマ「太陽と海の教室」。
脚本:坂元裕二。音楽:服部隆之。主題歌:UZ(織田裕二)「君の瞳に恋してる」。プロデュース:村瀬健。制作:フジテレビドラマ制作センター。演出:谷村政樹。第八話。
三週間前に「友の死」を描くことを告知した以上、誰かを死なせなければならなかったのは必然だ。結局、級友を道連れに自殺を図った病んだ少女は救出されて生き残り、この少女を救おうとした少年は海上に遺体として発見された。なぜ亡くなったのか、原因は今のところ明らかにはされていないが、少年の恋人が持たせていた氷菓子の当りクジのバーが何かしら関係していようことは容易に予想されよう。
ともあれ、制作者は悲劇的にドラマティクな展開を意図したか知らないが、視聴者にとっては、「誰かを死なせる」との予告があって以降、散々煽られた挙句、四週間目に「死ぬ理由もない者が死んだ」という結果を迎えただけの、何の感情も惹き起こされない展開に過ぎない。
番組の最後には、織田裕二が主題歌CDプレゼントの告知をしていたが、驚くべく沈んだ声での告知だった。確かに、ドラマの今の雰囲気には全く合わない場違いな主題歌なのだから告知し辛いことだろう。