新番組=三浦春馬主演ブラッディ・マンデイ第一話

同じく今宵からの新番組。
TBS系。土曜ドラマブラッディ・マンデイ」。
原作:(作)龍門諒&(画)恵広史。脚本:蒔田光治。主題歌:flumpool「Over the rain ひかりの橋」。音楽:井筒昭雄。音楽プロデュース:志田博英。プロデューサー:蒔田光治&神戸明&樋口優香。製作:東宝&TBS。演出:平野俊一。第一話。
三浦春馬の初主演ドラマ。その初回が堂々二時間の特別番組として放送されたわけだが、この二時間にわたり、三浦春馬のあらゆる美しさを見ることができた。愛らしさ、凛々しさ、恰好よさがあり、情けなさもあれば頼もしさ、逞しさもあって、あらゆる顔のそれぞれの美が表現されていて、それだけでも価値があったと評したい。話も、特に後半の急展開には緊迫感があって面白かったし、脚本の蒔田光治も気合を入れているのではないだろうか。
主人公の高木藤丸(三浦春馬)は警察も一目を置く「天才ハッカー」であり、ハッカーとして「ファルコン」を名乗る。ファルコン(falcon)とはどういう意味か。手許にある英語の小辞典に拠れば「鷹」とも「隼(ハヤブサ)」ともある。手許にあるイタリア語の小辞典に拠れば、ファルコーネ(falcone)は「鷹」で、ファルコ(falco)が「隼」或いは「タカ派」。さらに古典ラテン語の小辞典を参照すれば、もともとファルコ(falco,属格falconis)が「鷹」の意の古代ローマ語であることを知る。かのwikipediaの「ブラッディ・マンデイ」の項には「ファルコンの名前の由来は高木の「高」を「鷹」と読ませその英語読みからきている(ちなみに、鷹の英語読みは「Hawk」であるため、隼の英語読みが正しいと言える)」と書いてあるが、この「ちなみに」以下は見当違いな指摘だろう。「鷹」をドイツ語で「Falke」、フランス語で「faucon」と云うことから想像するに、恐らく「falcon」はラテン語の影響の濃い雅の語、「hawk」はもっとゲルマン色の強い俗の語と思われるからだ。