ブラッディ・マンデイ第三話

TBS系。土曜ドラマブラッディ・マンデイ」。
原作:(作)龍門諒&(画)恵広史。脚本:蒔田光治。主題歌:flumpool「Over the rain ひかりの橋」。音楽:井筒昭雄。音楽プロデュース:志田博英。プロデューサー:蒔田光治&神戸明&樋口優香。製作:東宝&TBS。演出:宮下健作。第三話。
このドラマの面白さは、高木藤丸(三浦春馬)の美しさを色々見せてくれるところを別にすれば、まるで視聴者を欺くだけのためであるかのような罠のような描写を絶えず幾つも仕込んでいて、何れに意味があるのかも明かさないまま、徒に謎めいた方向へ話を展開させてゆくところにある。
今回の話で云えば、加納生馬(松重豊)と宝生小百合(片瀬那奈)の何れが敵であるのかを明らかにするまでの流れがそれだった。これに関連して云えば、警察庁の取調室において折原マヤ(吉瀬美智子)に自白を迫るため加納の指揮下に最新鋭の拷問の装置を捜査していた担当官が、作業の終了後、霧島悟郎(吉沢悠)に対し、加納が敵方のスパイである可能性について報告していたことの意味が甚だ気になる。あれはどう解されようか。何か企んでのことだったのか。それとも単なる勘違いだったのか。もし後者であれば余りにも軽率な勘違いだが、あの担当官が偏狭な性格の持ち主として描写されていたことから考えるならその程度のことだった可能性は高い。