月九イノセントラヴ第三話

フジテレビ系。月九ドラマ「イノセント・ラヴ」。
脚本:浅野妙子。音楽:菅野祐悟MAYUKO。主題歌:宇多田ヒカル「Eternally-Drama Mix-」。プロデュース:中野利幸。演出:松山博昭。第三話。
このドラマにおける堀北真希は、ザ・ドリフターズの長編コントにおける志村けんに極めて似ている。「堀北!後ろ!」と云わせるところが。
長崎殉也(北川悠仁[ゆず])の邸宅の奥にある「開かずの間」の中で、所謂植物状態にある遠野聖花(内田有紀)の延命の器具が取り外される事件があり、殉也は当然のように秋山佳音(堀北真希)を疑ったが、瀬川昴(成宮寛貴)は真犯人が自身であることを正直に明かして佳音の無実を証明した。殉也の大親友である昴がそのようなことをしたのは、殉也を解放してやりたいからだった。殉也の家から帰る昴が泣いていたのは、愛する大親友を裏切るようなことをせざるを得なかったことの悲しみと、それでも結局は報われないことの悲しみのゆえだろうか。
佳音の生活の様々な局面を制限し、幸福への道を閉ざし続けてきた獄中の秋山耀司(福士誠治)の存在。しかし彼も仮釈放された。彼が冤罪である可能性は極めて高い。真相は未だ明らかにはなっていないが、秋山家の中に何か複雑な事情があったろうこと、それによって耀司も佳音も何かしら狂わされてしまったろうことだけは想像できる。ともあれ、仮釈放された耀司の様子がどう見ても殺人鬼のようだったことは衝撃的だった。たとえ彼が冤罪だったとしても、単純な冤罪ではなさそうであると思わざるを得ない。