メイちゃんの執事第六話

フジテレビ系。ドラマ「メイちゃんの執事」。第六話。
原作:宮城理子。脚本:古家和尚。音楽:河野伸高見優。主題歌:ROCK‘A’TRENCH「My SunShine」。企画:後藤博幸&太田大。プロデューサー:橋本芙美共同テレビ)。制作:フジテレビ&共同テレビ。演出:城宝秀則
これまで東雲メイ(榮倉奈々)に味方の面をして寄り添っていた山田多美(谷村美月)が、ついに正体を現した。本郷財閥の征服と柴田理人(水嶋ヒロ)の略奪を企てる悪の首領「ルチア」こと本郷詩織(山田優)の配下の者だったのだ。実際、山田多美の司会進行により執り行われた女学園生徒と執事の所謂「ラブシャッフル」にしても、ルチアを喜ばせつつ東雲メイを苦悩させる作戦として余りにも出来過ぎていたと云わざるを得なかった。ルチア側近を気取る太陽級四天王でさえ、山田多美に比すれば、云わばショッカーの黒い戦闘員の如き雑魚に過ぎないのかもしれない。
今回、この太陽級四天王を打倒した柴田剣人(佐藤健)。彼と東雲メイとの関係が楽しく絶妙であるのは両名が幼馴染みだからだが、前回の彼が大勢の軍団を相手に闘い、ライダーキックをさえ見舞い、今回は太陽級四天王をも圧する程の華々しい活躍を見せることができたのは、ウドン女の東雲メイに対する彼の情が、幼馴染みの友に対するものから片想いの相手に対するものに化しているからだ。彼のこの感情は誰の眼にも明らかで、だからこそルチアと忍(向井理)に付け込まれたわけだが、そのような明白な感情に東雲メイが気付かなかった理由は、彼が幼馴染みだからに他ならない。この辺の理屈は通っていよう。
大活躍の柴田剣人の背後に辛うじて姿を認めることのできる程度の、六本木(加藤慶祐)や築地(南圭介)や中目黒(山口賢貴)の少ない出番を目当てに現在このドラマを見続けているわけだが、相変わらず出番は極度に少ないし、青山(真山明大)でさえ出番は激減したし、今後も増えそうにない中で、果たしてどこまで付き合い続けるべきなのか思案せざるを得ない。