仮面ライダーディケイド第七話

東映仮面ライダーディケイド」。
第七話「超トリックの真犯人」。脚本:會川昇。監督:長石多可男
このところ四話分を(録画はしていて編集もして保存するつもりでもあるものの)まだ見てはいない中、久々に今朝のを見たが、面白かった。
仮面ライダークウガに変身することのできる小野寺ユウスケ(村井良大)の、フワフワと柔らかな存在感に特に魅了された。長身で颯爽としている仮面ライダーディケイド=門矢士(井上正大)との絶妙な対照性も楽しい。どこの世界とも付き合いの仕方を掴めないでいる門矢士と、どこの世界でも何かを掴んで何者かを信じることのできる小野寺ユウスケとの対照性でもあると云えるのかもしれないが、絶妙なのは、門矢士が小野寺ユウスケを通して世界を信じようとしているところ。やはり、こういうのは心地よい。
もちろん物語が進展してゆく過程ではそのような心地よさこそが打撃を受けることもあるのかもしれない。見守ってゆこう。
門矢士と小野寺ユウスケとの対照性と対称性において、仮面ライダー龍騎=辰巳シンジ(水谷百輔)と仮面ライダーナイト=羽黒レン(北村栄基)との間の関係が描かれた。
二〇〇五年放送のテレヴィドラマ「ごくせん」において中村優一や水嶋ヒロ佐藤智仁と共演した水谷百輔は、もともと見るからに特撮ヒーロードラマ主人公役の似合う凛々しく美しい顔をしているが、ついに仮面ライダーの仲間入りをしたのか。
謎の予言者、鳴滝(奥田達士)は「ディケイド、この世界もおまえによって破壊されてしまった」と云った。ディケイドによる破壊とは、世界にとっての破壊ではなく、鳴滝にとっての破壊に他ならないと知る。