侍戦隊シンケンジャー第十五幕
東映「侍戦隊シンケンジャー」。
第十五幕「偽者本物大捕物」。脚本:石橋大助。監督:渡辺勝也。
シンケングリーン谷千明(鈴木勝吾)に成り済ました外道衆のアヤカシ=ナリスマシが他のシンケンジャー衆に対して悪戯をして仲違いをさせたが、そうして悪役にされた千明自身の見事な機転により外道衆の嘘が見破られ暴露されて解決に至るの話。こういうのを見ていると、この物語の主人公は実は千明ではないのかとさえ思えてくる。千明がこの種の重要な役割を担うに相応しいことの理由は、やはり彼が少し前までは完全に普通の男子であって侍ではなかったからだろう。この話で一つ惜しいのは、千明が稽古の途上シンケンブルー池波流ノ介(相葉弘樹)相手に少し悪フザケをしたときや偽者の千明が最初に現れたときにシンケンレッド志葉丈瑠(松坂桃李)にだけはもう少し千明を信じて、慎重に反応していて欲しかったという点だろう。