土八ドラマMR.BRAIN第六話

TBS社運開運祈念キムタク脳トレ土八ドラマ「MR.BRAIN」。第六話。
脚本:蒔田光治森下佳子。演出:福澤克雄
九十九龍介(木村拓哉)が犯人の秋吉かなこ(仲間由紀恵)と初めて対面したとき、「九十九(きゅうじゅうきゅう)と書いて九十九(つくも)です」と自己紹介した。「九十九と書いてツクモ」と名乗ること自体は何時もの通りだが、挨拶の相手の犯人役を演じるのが仲間由紀恵であるだけに、直ちに想起したのは二〇〇五年十一月十三日放送の「日曜洋画劇場」特別企画「トリック新作スペシャル」における上田次郎阿部寛)の、山田奈緒子仲間由紀恵)の紹介の仕方のこと。
その物語の中心人物である「ウラーナイでオモーテなーし!裏も表もありません」と唱える「暗黒厄年」の占い師、緑川祥子(名取裕子)の館の広間において、三田日吉大学教授の福澤慶(大和田伸也)、今出川大学教授の新島同志(本田博太郎)、高田馬場所沢大学教授の大隈早大小木茂光)の三学者のために、日本科学技術大学教授の上田次郎が同行者の山田奈緒子を紹介する際に「九十九番助手の山田です」と云い、それを聞いた山田は「九十九番?九十九一(ツクモハジメ)か?」と突込みを入れたが、その後、福澤教授も山田に語りかけるとき「ああ、君…九十九一とか云ったね?」と名を確かめていたのだ。
また、この「MR.BRAIN」における若い刑事、林田虎之助水嶋ヒロ)が犯人の秋吉かなこに対して少なからず同情的だったのは、二〇〇五年「ごくせん」における黒銀学院3年D組の三沢ヒロの、恩師の山口久美子に対する思いを連想させたと云えるだろう。

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