オトメン(乙男)第八話

フジテレビ系。土曜ドラマオトメン(乙男)〜夏〜」。第八話。
原作:菅野文。脚本:野口照夫。演出:佐々木詳太。
橘充太を演じる佐野和真、否、佐野和真の演じる橘充太を中心にこのドラマを見てきた者にとっては橘充太(佐野和真)の出番が極端に少なくて物足りない話だったが、そのことを抜きにしても普通に面白くない話だったと思う。先週の第八話が橘充太の物語で彼の出番も見せ場も多かったことを抜きにしても話として普通に面白かったのとは対照的だったと云える。
第八話が面白くなかったことの一番の原因は、「磯野かつお」と呼ばれる人物の無実の罪に関する話が延々展開され、彼が事実上の主人公と化していたことにある。確かに彼は、銀百合学園2年A組の生徒の一人であるから正宗飛鳥(岡田将生)の同級生であるし、おまけに剣道の能力なんかないものの剣道部にも属しているから同部の主将をつとめる飛鳥との関係はそれなりにある。でも、本当の主人公であるはずの飛鳥の物語を差し置いてまでも彼の物語を描かなければならないとは納得ゆかぬことだ。