日記

代休。朝こそ起きたものの、昼の少し前に寝てしまい、起きたのは三時頃。五時半頃から約一時間スポーツクラブ。
一般向けスポーツクラブに来る客というのは大抵、体作りのことを暇潰し程度にしか思っていないのか、バーベルやマシンの扱い方や危険性について余りにも無神経なところがある。マシンを乱暴に扱うのも気に入らないが、何よりも苛立つのは、重いバーベルを持ち上げているとき直ぐ近くを歩き回られることがどれだけ恐ろしいかを、想像しようともしてくれないことだ。もし打つかって来られて落としたりしたら大怪我するではないか。十年間も通い続けたクラブであるから愛着もあるし、何と云っても家から最も近いので通い易いという利点もあるが、最近ここの客層に付いてゆけない気がしていて、どこか客層のもっと上質なクラブへ鞍替えしようかとも思い始めているのだが、別の大手スポーツクラブに通っている人に聞いてみると、どこも客層は似たようなものである上、大きいクラブは有酸素運動のための設備と人材にばかり気合を入れていて、バーベル等の数はどこも大して変わらないらしい。本気で鍛えたいならスポーツクラブなんかよりもボディビルディング・ジムへ行け!というのが正解だそうだが、生憎、本格的なジムは遠方にしかないように思う。とても通えない。我慢するしかないようだ。
もっとも自分自身、これまで永く鍛えてきた歳月の大半は、ここ一年間の成果の目覚しさに比較するとき、少々無駄だったのかもしれないと思えてしまう。せめて五年前からこの感じで続けていたら今頃はもっと満足できる状態になっていたろう。誠に迂闊で未熟なことだった。こんなことでは他人のことを偉そうに批判できない…かもしれない。
スポーツクラブに通い始めて約十年間だが、思うような成果を上げることができているのは精々ここ一年間のことに過ぎない…というのは、厳密には、自分自身がどのような体型を目指しているのか?という目的地との関係で抱く感想に過ぎない。十年間の内の前半は筋肉を大きく太くすることばかりを考えて大いに鍛えていて、その限りでは目覚しい成果を上げていたと云えなくもないが、結果として自分自身が想い描いていたのとは正反対の体型になりかけていた。そこから脱却し引き返すための苦闘に、ここ数年間が費やされたと云うも過言ではない。しかも、目標に近付くための確かな方針を確立し得たのは数ヶ月前のことだった。