東京DOGS第十話=最終回

フジテレビ系。月九ドラマ「東京DOGS」。第十話=最終回。
高倉奏巡査部長(小栗旬)は、日本で追い続けていた事件を無事解決して、本来の職場である米国ニューヨーク市警察へ戻ったが、そこにはあの頭の悪い上司がいるわけなのか。と云うか、ニューヨーク市警察にどうして日本人が何人も勤務しているのだろうか。
彼等の追い求めていた宿敵は、長期間にわたり警察の捜査を散々撹乱した程の悪党だったはずだが、その割には呆気なく捕まってしまった。
堀川経一巡査(勝地涼)は何故か入院していたが、入院中に蒲田シゲオ(矢崎広)と完全に意気投合。それぞれ東大法卒の警察官僚候補と暴走族の一員で、これまで対照的な人生を歩んできたはずの両名だが、意気投合していることに違和感がない。ともかくも理由の明らかではない入院の所為で再び活躍の場を得られなかった堀川巡査も最後には、絶体絶命の危機にあった工藤マルオ(水嶋ヒロ)を鮮やかに救出してみせる颯爽とした見せ場を与えられた。上司の益子礼二(東幹久)からは加藤清史郎扱いをされていた。
ところで、今かなり久々に番組の公式サイトを見たところ、登場する刑事たちの階級に関する記載が何時の間にか削除されていた。実のところ、かなり出鱈目で無意味な設定ではあったから、一部の視聴者から苦情もあったのではないだろうか。例えば、「エリート」という設定でありながら階級が巡査部長だったり、東大法卒の「キャリア組」でありながら巡査だったり、暴走族上がりでありながら若くして警部補だったりしていたのだ。このドラマの制作者の姿勢を物語る要素として面白かったのだが、全て削除され、なかったことにされてしまっているのは少々残念ではある。