第60回NHK紅白歌合戦

NHK第60回NHK紅白歌合戦」。
今年も司会者は仲間由紀恵(紅組)&中居正広(白組)。
劈頭を飾ったエグザイル(白組)もAKB48(紅組)も大変な大人数を繰り出しての出し物だったが、そのあとに出てきたNYC boys(白組)はAKBの七十名をも遥かに凌ぐ大人数だった。二百人位はいたのではなかったろうか。中島健人は概ね中山優馬の近くにいたのだろうか。大人数の中でも目を惹く。
加藤清史郎は「子ども司会者」と呼ばれているが、これは事実上、特定の民間企業の宣伝になっている気がする。特別企画の「子ども紅白歌合戦」には森本慎太郎スノープリンス合唱団も出場。
北山たけし(白組)のバックダンサーが凄かった。左右に男子各一名の日本舞踊。そして背後には半裸男子の大合唱団。演歌少女のバックダンサーは東京海洋大学客員准教授さかなクン。普段からピンク色のベストを愛用するオードリー春日俊彰が「桃組」と称してIKKO&はるな愛とともに登場。八時五十五分からのニュースに入る前に、オードリー若林正恭と一緒に臨時の司会者をつとめた春日は「武田アナ、よろしく!」と呼びかけたが、その直後に画面に映ったNHKが誇る本格派アナウンサー武田真一も、何時になく笑いそうになっていた。
審査員席にいた阿部寛が司会者席へ。審査員に彼が起用されたのは「坂の上の雲」で秋山好之を演じているからだが、仲間由紀恵と並べば自ずから「トリック」の上田次郎山田奈緒子中居正広山田奈緒子の台詞を真似ていた。そのあとには同じく審査員席の西田敏行が司会者席へ。脇には、俳優として一流であるのみならず芸能の歴史と民俗の研究者としても一流の三國連太郎がいた。
今回の小林幸子の衣装には流石に感心した。従来「大き過ぎて顔がどこにあるのか判らない」と揶揄されてきたのを逆手に取って今回は巨大な小林幸子人形を拵えて自身がその手の平に乗った。人形と本人の衣装自体も、安田靫彦が描いた卑弥呼像のような雰囲気。司会者席に集合していた歴代司会者の西田敏行堺正章・武田鉄也が中居正広とともにそれを見て拝んでいる様子は、西遊記を連想させた。
来年の大河ドラマ龍馬伝」で坂本龍馬を演じる福山雅治(白組)は、自身の出身地であると同時に坂本龍馬所縁の地である長崎市の長崎グラバー園で歌唱。正月の大浦天主堂グラバー園は大繁盛になることだろう。
地味なアイドル五人組のあとに、白組客演として矢沢永吉NHKホールに登場したのには驚かされた。今年も白組の圧勝か。
矢沢永吉の出番が終わったあと、十一時頃から年越し蕎麦の準備。四万十川の水で茹で始めたところ。
氷川きよし(白組)に比べると、北山たけしには華が足りないと判る。
年越し蕎麦ができたのでSMAP(白組)の出番を見ながら食べ終えた。
最後を飾るのは北島三郎祭(白組)。中居正広北島三郎の直ぐ横で変な顔をしていたのは、当人の言によれば「キスをしようとしていた」らしい。歌詞を改めて読んで気付いたが、この歌は「山の神」「海の神」を信仰する山の民と海の民のことを歌っていたのか。誠に興味深い。
(未完)(二十三時四十七分了)