バッタもん芸術

Yahooニュース等に「美術館「バッタもん」撤去 ヴィトン社要請で」(6月28日7時55分配信/産経新聞)という記事があった。
この報道に接してルイ・ヴィトン社の心の狭さを感じる人もあるかもしれないが、それは適切ではない。芸術品としてのブランド商品を冒涜する贋物の類を芸術の場に参加させてよいか?という問題に対して、同社は「否」と告げただけのことだ。
とはいえ、たとえ本物を使用しても、それを勝手に加工して変形させた挙句に「バッタもん」と名付けることは、同じくブランド商品の芸術性を冒涜しているという理由から許されないかもしれないし、そもそも本物を使用しておいて「バッタもん」表現はないだろう。逆に「バッタもん」にさえならない程に稚拙な贋物を自作して使用したとしても、やはりそれでは「バッタもん」表現にはならないだろうし、「手作り」の味わい深さを醸し出そうものなら逆効果でさえあるだろうか。
記事url「http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100628-00000029-san-soci」。