ホタルノヒカリ2第二話

日本テレビ系。水曜ドラマ「ホタルノヒカリ2」。第二話。
雨宮蛍(綾瀬はるか)は職場では意外に確り者で頑張り屋であるのに、私生活では常識も努力も何もない馬鹿さ加減で、同居人の「部長」高野誠一(藤木直人)はその有様を「アホ宮」と形容していた。三年前までのことだった。そして今宵、雨宮蛍と高野誠一の同居が再開して平穏な日常を取り戻すに及んで、高野誠一は再び雨宮蛍を「アホ宮」と呼び始めた。なるほど先週の第一話を見て何となく物足りなく寂しく感じたのは、「アホ宮」という要素が足りていなかったからだったのか。そしてそれとは対照的に、今宵の第二話が冒頭から充実していたのは本格的に「アホ宮」生活が再開したからだったのだ。関連して云えば、雨宮蛍は家では「アホ宮」でも職場では有能な職業人であるのだが、反面、二十億円規模の事業を展開する程の大規模な建設会社の企画部の中で、近所の商店街のための数万円規模の事業を工夫と頑張りで盛り上げていたのは、涙ぐましく健気で輝いてもいたものの、どことなく「アホ宮」の延長上にあるようで面白くも見えた。そんな「できる女」として振る舞う中でも醸し出される「アホ宮」の気配に、瀬乃和馬(向井理)が心惹かれつつあると見受けることに、高野誠一が早くも気付き、対抗心を抱き、嫉妬の炎を燃え上がらせてさえもいたのを含め、このドラマ本来の楽しさが早速戻ってきたようで、俄然楽しみになってきた。