旅行記三出張記三&東京国立近代美術館

旅行記三。出張記三。朝七時十五分頃、ホテルの食堂で大いに朝食。九時から近所で仕事。無事に完了して品川方面へ移動。十時十分頃に現場へ到着。十時四十分頃から始まった仕事は午後二時四十分頃に完了。
予定の終了時間よりも二時間も早く終わったので、この予定外の自由時間を有効に活用すべく、三時半頃、竹橋の東京国立近代美術館へ。先ずは本館の展覧会「建築はどこにあるの?7つのインスタレーション」を観照。次いで東京国立近代美術館工芸館へ移動し、閉館時間の五時の少し前までの約五十分間、所蔵品展「こども工芸館/おとな工芸館イロ×イロ」を観照。そして再び本館へ戻り、所蔵品展を観照。入口の正面に中村彝の「エロシェンコ氏の像」(重要文化財)が出ていた。菊池契月の「鉄漿蜻蛉」六曲屏風一双や小林古径の「加賀鳶」等に混じって高取稚成の「藤房卿の草紙」画巻が出ていたのも面白かった。原田直次郎の「騎龍観音」(重要文化財)と和田三造の「南風」は、日本の近代美術にもあり得たはずの道を指しているように思える。ことに「南風」を見るに付け、何故このような堂々として輝かしいモニュメンタルな男子裸体像の表現を追求する者が出てこなかったのだろうか?と惜しまれてくる。南薫造特集も興味深かった。
本日は金曜日であるから八時までの夜間開館の日ではあったが、一通り見終えた上に疲れていたので七時半頃に館を出て、竹橋駅の上にあるトンカツ店で「竹はし定食」というものを注文して夕食。竹橋駅から大手町駅を経由して上野駅へ着き、ホテルへ帰った。