ホタルノヒカリ2第六話

日本テレビ系。水曜ドラマ「ホタルノヒカリ2」。第六話。
雨宮蛍(綾瀬はるか)と高野誠一(藤木直人)の高野邸の縁側における遣り取りは、まるで小学生の男女が好きな相手に意地悪をしているかのような雰囲気にもなってきていて、無論それ自体は面白いのだが、その楽しい日常の背景には楽しさを突き破りかねない事態が進行している。
雨宮蛍は、高野誠一と深い関係のある浅田小夏(木村多江)に、妻というものの理想像を見出して劣等感を抱いてしまっているし、他方、職場で一緒に働いている瀬乃和馬(向井理)には、私生活に無頓着である点(「干物女」と「干物男」同士であること)に共感できるところを見出している。対するに高野誠一は、雨宮蛍をめぐり恋敵として名乗りを挙げた瀬野和馬が雨宮蛍の同世代であり、換言すれば彼等二人と自身との間には年の差があることを感じてもいる。
一般的な恋愛ドラマであれば、どう見てもこれは破局の前兆ではないかとさえ思われるが、多分このドラマでは、高野邸の縁側において雨宮蛍と高野誠一が繰り広げるあの無邪気にさえ見える軽やかな馬鹿さ加減の勢いだけで全て強引に乗り切ってしまおうとするのだろう。