GOLD第六話

フジテレビ系。木曜劇場「GOLD」。第六話。
早乙女家の、一応は一員である明石辰也(寺島進)が早乙女家の結束について語ったとき、それを聴いていた蓮見丈治(反町隆史)は「家族…」と呟いて冷笑した。早乙女家の鉄の結束は既に崩壊しつつあるかに見えて意外に強かったとはいえ、思わぬところからもっと深刻に突き崩されるかもしれないことを予感していたからだろうか。
早乙女悠里(天海祐希)の亡き兄の隠し子、宇津木洋介(綾野剛)の出現が今後どのような影響を及ぼしてゆくのかは定かではないが、この新事実を永久に抹消しようとした早乙女惣一(夏八木勲)の行為が、早乙女悠里の抵抗を招くだろうことは、蓮見丈治には明白だったのだ。
早乙女家に仕える社長秘書の新倉リカ(長澤まさみ)が、前に勤務していた会社で上司にあたる「部長」と女同士の不倫をしていたという嘘の話を語ったあと、社長の早乙女悠里を「猫なで声」で「部長」と呼んだのを聴いて「ホタルノヒカリ」を想起した視聴者は少なくなかったろう。早乙女家の会社に清掃員として出入りしてきた丹波聖子(エド・はるみ)は、ついに蓮見丈治によって苦情電話の主に他ならないことを見破られてしまったが、今後、一体どのようにして出勤してくるのだろうか。
早乙女家一同でモーツァルト作曲フルートとハープのための協奏曲の第二楽章を演奏した際の、ヴィオロンチェロを演奏する早乙女洸(松坂桃李)の姿は格好よかった。

モーツァルト:クラリネット協奏曲、フルート&ハープ協奏曲、他
モーツァルト:フルートとハープのための協奏曲/他