テストの花道&寄り道第十四回/リーダーとアイドル候補生の育成について

NHK教育の、受験生のための(そして大人にも為になる)番組「テストの花道」(及び関連番組「テストの寄り道」)。先月十七日の土曜日の朝九時二十五分から再放送(及び九時五十五分から放送)された第十四回を録画しておいたのを見た。
第二回目のキャンパスツアー、明治大学編の後編。
先ずはその前半、経営学部の藤江昌嗣教授による青年社長育成講座の、大講義室における講義に、現役高等学校三年生の男子アイドル候補生、真田佑馬をはじめ、勉強部員一行も出席。リーダーとは何か?という問題について、現実の青年社長を招いて話を聴いたのち、学生同士で討論してその成果を発表するという内容で、真田佑馬も学生たちに混じって発表する機会を得た。
不図ここで考えてみれば、彼はジャニーズJr.史上にも稀な、リーダー不在の時代にその一員としてアイドル修業をしているので、リーダーが存在することの意義を、今一つ身近に感じることを得ていなかったのかもしれない。でも、「百識王」では頼りない彼も「テストの花道」と「テストの寄り道」では努力家の確り者で、勉強部員集団のリーダーのように見えるし、この講義における彼の発表も、自身の日常への反省に基づいて講義での体験への感動を表現し、かなり確りした内容だった上に洒落も効いていて面白かった。リーダーは誰かによって祭り上げられて成り立つものであるから、誰か然るべき人材を選んで無理矢理にでも祭り上げてしまうことが(抵抗勢力を一応は敬しつつも容赦なく遠ざけてしまうことも含めて)必要なのかもしれない。色々経営的な事情もあるのか知らないが、先ずはNHK「ザ少年倶楽部」の司会者集団から正式デビュー後のアイドル衆を退けない限り、次代のアイドルは育たないことだろう。
…等と感想をアイドル考にまで及ぼさせてしまうのがこのアイドル(及びアイドル候補生)出演による非アイドル番組「テストの花道」の凄さ。