テストの花道&寄り道第十五回/第十六回

NHK教育の、受験生のための(そして大人にも為になる)番組「テストの花道」(及び関連番組「テストの寄り道」)。先月二十四日の土曜日の朝九時二十五分から再放送(及び九時五十五分から放送)された第十五回と、三十一日の土曜日の朝九時二十五分から再放送(及び九時五十五分から放送)された第十六回を録画しておいたのを見た。
第十五回の課題は「ノートの取り方」。第十六回はその後編。前編では基本的な考え方について番組側が提案し、後編では「花道の先輩」として番組に登場する学生中三人がそれぞれ工夫して編み出した手法について説明して、勉強部員として番組に出演している現役高校生アイドルたちがそれ等を学んで効果を試した。四種の方法にはそれぞれの利点があるだろうが、それ等の有効性の度合は個性によって異なるに違いない。何れにも共通する性格としては、語のみを記すのではなく論理や因果関係を記すべきこと、そして記したことをのちに改めて整理して清書して、追加すべき情報をも記すことができる程度の余白を設けておくべきことが挙げられるだろう。
考え方を身に着ければ頭は良くなる!というのがこの番組の掲げる基本思想だが、真田佑馬はその見事な実例であると何時も思う。「百識王」の「アホの子」と、「ザ少年倶楽部」の「ジュニアコロシアム」に見る彼の判断の速さとの間には落差があるが、この「テストの花道」で彼が見せる地道な工夫の積み重ねはその落差を解消してくれる。仮にこの番組が昨年度から始まっていて、真田佑馬がその(高校二年生の)ときから勉強を始めていたなら、かなりの大学に入学できていたのではないだろうか?とさえ思える。