新番組=仮面ライダーフォーゼ第一話

今朝からの新番組。
東映仮面ライダー生誕40周年記念作品「仮面ライダーフォーゼ」。
第一話「青・春・変・身」。
新たな仮面ライダー物語は学園ドラマ。無茶なことをするものだ…とは見る前から思っていたし、見ている間もそう思わずにはいられなかったが、少なくとも現時点では、予想以上に面白かったし期待してよさそうに感じた。
宇宙規模の物凄い事件が一校の学園内でのみ度々起きているのだが、この学園それ自体も明らかに変な校風を持っていて、しかも案外これら二重の異常性には共通の裏があるのかもしれない。そう考えると、既に設定だけでも面白いように思えてくる。
こんな変な学校、「天ノ川学園」の高等学校へ転入学してきたのが主人公の如月弦太朗(福士蒼汰)。
異様に丈の短い学ラン(=短ラン)を着て、髪型をリーゼントにして、古風な不良のような格好をしてはいるが、素直で陽気で愛らしい性格の人物。健全な常識と正義感がある。顔には鋭い美があるが、声にも発音にも丸みがあって愛嬌がある。総合すると、魅力的ではあるものの、一寸変な若者。
そんな一寸変な若者である彼が、こんな変な高等学校に入学してきて、奇妙な校風に違和感を抱いたり、奇妙な生徒たちに嫌がらせを受けたりしながらも何とか仲よくしてゆこうと奮闘しているのが楽しい。妙な環境、妙な連中に馴染んでしまうのではなく、変な行動を正そうとしながら仲よくなろうとしているのが実によい。また、現時点における彼の学園内の位置は、例えるなら「花より男子」の冒頭における主人公の位置に近いが、そうであれば当然、彼の真直ぐな言動が周囲を変えてゆくだろうことも期待してよいだろう。学園ドラマの王道をゆく仮面ライダードラマになることを期待したい。
如月弦太朗が着ている短ランは、古風な不良少年の雰囲気を醸し出すだけではなく、むしろそれ以上に、彼の腰の細さを存分に覗き見せて、しなやかな身体の美しさを強調して見せている。隠れた見所の一つだろう。