ザ少年倶楽部八月第二回

八月十二日の夕方六時から四十五分間、NHK-BSプレミアムで放送された番組「ザ少年倶楽部」の八月第二回を録画しておいたのを見た。
今回の番組の主題は「色」。最初に歌われた曲は「紅く燃ゆる太陽」で、歌い踊ったのは中島健人、菊池風磨、松村北斗、高地優吾のB.I.Shadow四名。衣装は光沢のある赤のスーツ。歌に合わせたのだろうか。襟はシマウマ柄で飾られ、上着の下には黒のTシャツを着ていた。バックダンサー集団の中にはNHK-Eテレ「テストの花道」に出演している半澤暁の顔も見えた。彼等も赤の衣装を着ていた。
佐藤勝利の率いる新人集団（便宜上「勝利隊」と云ってもよい）は、かなり大人びて「Secret Agent Man」を歌い踊った。集団の中心にいたのはもちろん佐藤勝利で、彼の左右に松島聡と倉本郁がいて、彼の背後に高橋颯と岸優太がいた。
集団の過半は黒一色の衣装を着ていて、一部が赤のシャツに黒のベストを重ねていた中、中心の彼等五名のみは、上着を脱いだ黒スーツとでも云おうか、白シャツに黒のベストを重ねた衣装を着ていて、このシャツの白によって背後の大勢のバックダンサー集団からは際立っていた。もちろん五名の中にも階級差があったのは云うまでもなく、佐藤勝利と松島聡と倉本郁の三名のみは黒の山高帽を被り、赤のネクタイをしていた。さらに松島聡と倉本郁がネクタイをベストの外に垂らしていたのに対して、佐藤勝利のみはネクタイをベストの中に収めて大人の男子らしくフォーマルに装い、しかも彼の黒ベストのみは光沢があった上に形もフォーマルだった。
途中から、佐藤勝利と松島聡と倉本郁がそれぞれ別々に集団を率いる陣形を取ったが、松島聡の背後には栗田恵と高橋凛、倉本郁の背後には神宮寺勇太と中村嶺亜で、彼等四名とも黒ベストの下には赤のシャツを着ていたのに対し、中央の、佐藤勝利の背後には白シャツに黒のベストの高橋颯と岸優太が従っていた。
さらにその後、袖の黒い赤のシャツを着た井上瑞樹が登場し、黒シャツに赤のベストを重ねた脇山礼・塙大輝・高橋実靖・半澤暁の四名も登場したが、これらの色との対比において佐藤勝利等の白シャツは清く際立った。その白の印象は佐藤勝利の気品ある顔立を際立たせた。
客演の中丸雄一が「STEP BY STEP」を歌い踊るとき、そのバックダンサーをつとめたのは多分、Mis Snow Manの六名だったろうか。
視聴者からの質問等に応える「ジュニアYOU便」。司会をつとめたのは今回も中島健人、河合郁人、菊池風磨の三名。「ジュニアYOU便」内の企画の一つ「月刊！気になるJ」の第四回で取り上げられたのは、意外にも河合郁人。彼の特技といえばジャニーズのダンスの物真似。最も得意とする松本潤のダンスの真似のほか、いつも世話になっている滝沢秀明や尊敬する木村拓哉のダンスの物真似も披露していたが、説得力のある物真似だった。
アイドル候補生ジャニーズJr.皆に一つの質問を出してそれぞれからの回答を提出させる「Jr.にQ」。司会は前回に引き続き中島裕翔と伊野尾慧の二名で、質問の題も前回に引き続き「おにぎりの具No.1」後篇。
松島聡の回答は「お父さんの作るおにぎり」。静岡在住の彼は、東京でアイドル候補生「ジャニーズJr.」として活動するため、朝早くに家を出て、新幹線で移動してくるので、出立の際に朝食を摂る余裕もない彼のため、父君が「朝ごはん」として彼の大好きな梅とオカカのオニギリを「勝手場」で拵えて持たせてくれるとのこと。愛する子どもを一人で東京へ遣るのは、父君としても心配であるに相違ない。その愛情の程を想像させる。松島聡が今や中島健人や佐藤勝利、菊池風磨、倉本郁等とともに大勢のアイドル候補生の頂点に立とうとしているのを、父君も誇らしく見ているのではないだろうか。この番組における彼の受け答えも実に確りしていて、意外に頼もしい。
番組の最後に歌われたのは「Crazy Rainbow」。A.B.C-ZとB.I.Shadowと真田佑馬等が主に歌った。橋本良亮等A.B.C-Zの五名は白のシャツに緑の上着を重ねた衣装。中島健人率いるB.I.Shadow四名は、確か前回の冒頭に着ていたのと同じかと思われる光沢のある青のスーツの下に白のシャツを着た衣装に着替えていた。真田佑馬等は黒の上着に銀の装飾を施した衣装。京本大我、安井謙太郎、高田翔、川島如恵留、アンダーソンケーシー孝、石川拓哉、仲田拡輝、岸孝良の八名（今回も増田良が不在で、云わば増田良不在の「増田隊」だが、便宜上ここでは「仲田隊」と云う）は、歌の最初に舞台の正面の前面で派手にダンスを披露したあと、途中からは歌にも加わった。仲田隊の衣装は、光沢のある青の袖なしの衣装。仲田拡輝の腕の逞しさに見惚れる。中島健人は髪が伸びてきて、短い髪型もよかったが、やはり長い方が似合っている。