新番組=家政婦のミタ第一話

今宵からの新番組。
水曜ドラマ「家政婦のミタ」。第一話。
松嶋菜々子が物凄く変な家政婦を演じていること自体で笑える。その一点を除けば特に面白いわけでもないが、その一点だけで存分に楽しめるとも云える。「出落ち」ドラマとでも称して可だろう。
謎の家政婦、三田灯(松嶋菜々子)は、「業務命令」として云い付けられたことは何でもできてしまう。だが、この「できる」ということには二重の意味がある。一方においてそれは高度な処理能力を有しているということであり、また、あらゆる可能性を予め想定してそのために必要なものを全て準備してあるということでもある。同時に他方においてそれは、殺人や心中のような、通常の人間であれば躊躇したり拒絶したりするような業務をも迷わず受け容れ得るということでもあるのだ。云わば高度な能力を具えたロボットに近いが、それがロボットではなく人間であり、美人であり、しかもどちらかといえば温かみのある顔立であるはずの美人であるところに面白さがある。