仮面ライダーフォーゼ第十二話

仮面ライダー生誕40周年記念作品「仮面ライダーフォーゼ」。
第十二話「使・命・賢・命」。
仮面ライダー部の拠点でもある月面の基地に取り残された歌星賢吾(高橋龍輝)を救出するため、如月弦太朗(福士蒼汰)がフォーゼとパワーダイザーの力だけで月まで飛ぼうとしていたのは、誰がどう見ても無謀な試みだったはずだが、城島ユウキ(清水富美加)も風城美羽(坂田梨香子)もJK=ジェイク(土屋シオン)も大文字隼(冨森ジャスティン)も野座間友子(志保)も誰も止めようともしなかったのは一寸凄い。意外に何とかなるのではないか?と思い込んでいたのだとすれば、それは如月弦太朗の人柄に有無を云わさぬ力があるからだろうかとしか云いようがない。
結局、変態ゾディアーツの牧瀬弘樹(篠原孝文)によって破壊されたロッカーは、月面の基地に通じるロッカーとは別物だった。そのことを見破ったのは野座間友子だった。月面の基地への出入口にあたるロッカーの戸に野座間友子が密かに貼付しておいた魔除の紙が、破壊されたロッカーの戸にはその痕跡さえもなかったことがその根拠だった。ロッカーが入れ替わっていた可能性を早くから感じていたようだったが、それを確信できるまでは明らかにしようとはしなかったところに性格がよく表れているかもしれない。