村上隆と朝日新聞

世にオタクアーティストとか現代アーティストとか呼ばれている村上隆が本年一月十七日付の朝日新聞紙上で所謂クールジャパンを空虚な概念として批判したことがインターネット上で話題になっているとか。これをどう見るか。
村上隆の側から見るなら、クールジャパンやオタク文化を叩いておくことがオタクアーティストの利権を守旧する上で不可欠であることは見易い。村上隆のオタクアートと呼ばれているものが、オタク文化の上澄の剽窃でしかないということは、予て誰もが思っていたことだろう。真正のオタクの職人の制作したフィギュアに比するなら村上隆の彫刻作品は物真似の水準にさえ達していない出来損ないでしかない。そのような真相が表に出てこないようにするためには、オタクを叩いて貶めて闇に葬り去っておかなければならない。そうした云わばサヴァイヴァルをかけた言論活動の一環として、アートとオタクでは身分が違うのだ!ということを思い知らせたかったということだろう。