ハングリー第八話

関西テレビ放送ホリプロ制作ドラマ「ハングリー!」。第八話。
山手英介(向井理)の仏蘭西料理店と敵対しつつも実は彼の料理に惚れ込んでもいる隣の仏蘭西料理店の経営者の麻生時男(稲垣吾郎)は、彼を引き抜くことに失敗した直後、今度は彼の野菜の仕入れ先を略奪しようと企てたらしい。山手英介にとっては最高に頼り甲斐ある野菜の仕入れ先である大楠農園に、麻生時男は忍び込み、そこの野菜を勝手に食べてみせた。もちろん野菜泥棒として発見されることを期待してのことだったろう。実際、農園主の長男の大楠佐助(佐藤勝利)は直ぐにそれを発見して云った。「父ちゃん、野菜泥棒がいるよ!」。
この台詞は第一話にも出てきた。大楠農園に迷い込んだ山手英介が、そこの見事な野菜に魅了されて思わず食べてしまったとき、それを見た大楠佐助が同じ語を発したのだ。さらにそのあとの展開も第一話と今回で殆ど同じ。彼の父である農園主の大楠義明(橋本じゅん)が農具を武器にして飛び出してきたところで、麻生時男も山手英介と同じく、この農園の野菜を買い取りたいと申し出て、大楠佐助は「良いよ!」と即答してしまったのだ。何も考えずに即答してしまう大楠佐助に、父がその「学習能力」の無さを嘆いていたのは今回が前回と異なる点の一つ。もっと大きな相違点は、麻生時男が大楠農園の野菜を全て買い占めようとしているらしい点にある。
大楠農園の長女の大楠千絵(瀧本美織)には平塚拓(三浦翔平)が急接近。平塚拓があまりにも魅力的に見えて、山手英介が魅力的に見えなくなっているのは、このドラマの制作者の狙い通りであるのか否か。