仮面ライダーフォーゼ第二十五話

仮面ライダー生誕40周年記念作品「仮面ライダーフォーゼ」。
第二十五話「卒・業・後・髪」。
如月弦太朗(福士蒼汰)に「モテキ」が到来した!とJK=ジェイク(土屋シオン)は云ったが、実際、如月弦太朗は、今までの物語を通して彼が救出してきた女子たち皆に愛されるようになっていた上、仮面ライダー部の部長である風城美羽(坂田梨香子)からも愛されていた。ただし、かつてゾディアーツに変身していた女子たちから彼への好意の存在こそ意外ではあったが、風城美羽から彼への好意の存在は、昨年九月十八日放送の第三話において既に明白だった。
風城美羽からの好意を如月弦太朗に奪われたような格好の大文字隼(冨森ジャスティン)。彼は仮面ライダー部の一員としては巨大ロボット「パワーダイザー」の操縦士の役割を任されてきたが、今春で彼が天ノ川学園高等学校を卒業して仮面ライダー部をも卒業するのに伴い、その役割をJKが引き継ぐことになった。そして彼は継承者が決定したことを素直に喜んでいた。
対照的に、同じく卒業する風城美羽は、自身の役割が他の者に無事に引き継がれてゆくことを喜べないでいたが、それもまた素直な感情だろう。自身の不在が大して支障を来さないという事実は、確かに人を寂しい思いにさせる。しかも風城美羽には、如月弦太朗との別れという寂しさまでも加わっているのだ。