仮面ライダーフォーゼ第二十六話
仮面ライダー生誕40周年記念作品「仮面ライダーフォーゼ」。
第二十六話「有・終・輪・舞」。
如月弦太朗(福士蒼汰)は、天ノ川学園高等学校を卒業してゆく風城美羽(坂田梨香子)と大文字隼(冨森ジャスティン)に良い思い出を作って欲しくて、卒業式のあとの卒業舞踏会「プロム」では両名で一緒に舞って欲しいと願い、策を練った。しかるに風城美羽の本当に好きな相手が如月弦太朗であることを知ってしまった大文字隼は、愛する風城美羽に最高の思い出を作って欲しくて、如月弦太朗に風城美羽と一緒に舞って欲しいと頼んだ。男子両名とも男前だ。
他方、如月弦太朗は、かつて魔女ゾディアーツに変身したことのある鵜坂律子(梶原ひかり)の相手役を、「イケメン」の朔田流星(吉沢亮)に依頼した。朔田流星はそれを引き受けたが、引き受けざるを得なくなった理由の半分は、引き受けなければ魔女に呪われるぞ!と如月弦太朗から脅されたからだった。そんな冗談みたいな脅しをかける如月弦太朗も面白いが、それで怯えて引き受けた朔田流星も面白い。
今回の敵ゾディアーツは新聞記者ゾディアーツ=徳田弥生(鈴木かすみ)。いつまでも高校生活を続けたくて、卒業したくなくて、卒業式とプロムを中止に追い込もうとした。いつまでも学校の新聞部長であり続けたいという徳田弥生の願望は、いつまでも学生運動の闘士であり続けたくて、そのために国民を騙し続けて不幸に陥れようとしている大新聞の記者の願望によく似ている。テレビ朝日の番組であるこの仮面ライダー物語において、新聞記者ゾディアーツは朝日新聞の比喩と解される。
番組の合間には、明日三月十二日に発売されるバンダイ製「仮面ライダーチョコビスケット」のCMが流れたが、如月弦太朗や吉沢亮をはじめ仮面ライダー部が勢揃いをしていて実に楽しく賑やか。仮面ライダードラマの主要な出演者が勢揃いをしたCM自体、かなり稀なことではないだろか。明日、買いに行ってみようか。