さくらじ/ゼミナール/二十年前の討論

休日。朝九時二十分頃に外出し、電車を勝山駅で降りて、三週間振りに歯科医院へ通えば、治療に要したのは約一時間。十時五十分頃にそこを出て、徒歩で千舟町通から花園町通、堀之内、本町通を経て衣山の家具店へ行き、香の蝋燭数個を購入して道後へ真直ぐ帰った。
夜、ニコニコ動画で古谷経衡の出ている動画を古いものから幾つか選んで見たあと、東京MXの名物番組「西部邁ゼミナール」の佐伯啓思の第二回を見て、ついでに検索してみると二十年以上も昔の西部邁が出演していた討論番組の映像があったので見てあらためてその面白さに驚嘆した。同時に大島渚の中身のなさにはあらためて呆れ果てた。出鱈目ではないか。
それにしても、今でこそ一騎当千西田昌司議員をはじめとして西部邁にも強い味方が多くなっているが、当時は常に孤軍奮闘だったのだ。
今日であれば、ニコニコ動画等の効果とでも云うべきだろうか、大人でも若者でも西部邁の発言の意味を普通に理解できる者が少なくないのではないかと思うが、当時はそのような読解力を持った視聴者は一部の少年たち(例えば当時まだ高校生とか浪人生とか大学生とかだったはずの中野剛志とか)を除けば極めて少なかったのではないかという気がする。そう考えるなら、学校教育が劣化しても、劣化の程を上回る規模で動画サイト等が思考力と知識を補っているようにさえ思える。