ニコニコ動画/古谷経衡&sayaの番組における北海道&沖縄論

古谷経衡とsayaが北海道の砂澤陣と沖縄の宮城能彦を招いて話を聴く約一時間半の番組が四月十三日に放映され、現在はニコニコ動画で見ることができる。
今週も興味深い話の連続だったが、中で特に驚かされたのは、今日、沖縄の古い風俗・文化であると思われているものが、実際には江戸時代、琉球王国が島津侯の支配下に置かれて以降に、異国情緒を醸し出すために創出されたものであり、それ以前の琉球の文化はもっと和風で、例えば公私の文書にも和風の漢文や平仮名・片仮名の大和言葉が使用されていたという史実。長崎の出島から江戸城へ赴くオランダの使者が敢えて17-18世紀のバロック風の扮装をして、彼等の道中を見物する日本人の眼を楽しませたように、薩摩藩琉球民も異人を演じてみせていたのだ。実に興味深い。最近の沖縄には琉球独立論が勃興しているらしいのだが、それは江戸時代に創出された異国情緒を利用して日本から分断したい国際勢力の策略でしかなく、惑わされてはならないようだ。今日の日本の問題は殆ど、歴史に学べば、自ずから解決策が見えてくる類であるのかもしれない。