LICCA展

出勤後、朝から外出し、昼から西予市内の海辺の町で仕事をしたあと、愛媛県歴史文化博物館にも寄って現在開催中の展覧会「リカちゃん-夢とあこがれの45年」を慌ただしく見物した。
リカちゃん人形(LICCA)の顔や体型の変遷や、その服装の変遷と多彩化は、所謂リカちゃんハウスや家具や小物の、様式や種類の変遷や多様化とともに、実に時代を映していると思われて極めて興味深かった。
リカの恋人(男友達?)が、当初は米国人の青年のような感じだったのが、最近は東南アジアや日本の少年のような所謂ジャニーズ系に変わっているのは、日本の少女の好みの変化を反映しているのだろうか、それとも日本人の美学・感性を米国風に改造しようとした敗戦後メディア戦略の失敗を表していると見るべきだろうか。
展示の後半にはアーティストによる唯一無二の豪華版リカちゃん人形もあった。全体として単なる人形の展示ではなく、むしろ人形を通して昭和の中期から平成まで日本の大衆文化の流れを見ることのできる展示であり、昭和の高度経済成長から平成のバブル景気を経てデフレ不況の現在までの、服飾や家具や飲食に関する知見を持ち合わせて見るなら、男女を問わず楽しめるに相違ない。
http://www.i-rekihaku.jp/exhibition/index.html」。