パーフェクト・ブルー第六話

宮部みゆきミステリー「パーフェクト・ブルー」。第六話。
今回の事件の中心人物、玉井恵介を演じたのが細田よしひこ。彼を騙して一味に引き込んで利用していた結婚詐欺師の集団「M企画」の首領、甲斐英樹を演じたのが松尾敏伸で、彼によって殺害された子分の西宮一真を演じたのが大口兼悟
善人面をして悪事をなす役を演じるのを得意とする細田よしひこが普通に善人に見えた。そして松尾敏伸が昔に比べると細くはなくなっていたことに驚いた。
七年前に玉井恵介を現行犯逮捕した交番の巡査が、現在は警察署の刑事になっている宮本俊一(水上剣星)。
彼の上司の藤永環(渡辺哲)は「パーフェクト・ブルー」事件についても隠された真相を何か知っているのだろうか。
さて、ここからが本題。
主人公の通っているBAR「ラ・シーナ」の若い店員、諸岡進也(中川大志)の今週の出番は三度。一度目は番組開始から二十五分ばかり経過した辺に始まる約四十秒間。二度目はその直後、二十七分ばかり経過した辺に始まる約三十秒間。三度目は四十九分ばかり経過した辺に始まる約二十秒間。
一度目の出番では、ラ・シーナ店内で働いていた。蓮見糸子(高橋春織)が今宵は一人で店に来てカウンター席に座していたとき、テーブル席の接客からカウンターへ戻る途上の進也はその様子を見て「あれ?お客さん今日はおひとり?」と声をかけた。店主の椎名悠介(寺脇康文)がノンアルコールのカクテルを供してそれを「糸子スペシャル」と命名したとき、進也はその命名の格好悪さを笑い、何でも「スペシャル」を付ければ良いというものではないと云った。
二度目の出番では進也は、蓮見糸子を家まで安全に見送るべく、一緒に夜道を歩いていた。「おまえな、人が折角送ってやってんのに」と文句を云っていたのを見るに、糸子は何時ものように進也をからかっていたのだろうか。その途中に、両名は蓮見加代子(瀧本美織)が夜空を見上げて一人で考え事をしているのを見出した。ちなみに進也は、店内では灰色の服を着ていたが、ここではその上に鮮やかに青い上着を重ねていた。
三度目の出番では進也は、ラ・シーナ店内で働いていた。蓮見探偵事務所の一員として結婚詐欺の問題には通じていたはずであるにもかかわらず結婚詐欺師の甲斐英樹によって完全に騙されていた長嶋桃子(白鳥久美子)を励ますべく店主の拵えた豪華な菓子を供して、探偵事務所の皆と一緒に盛り上がっていた。