月九サマーヌード第五話/金魚の虐待

月九ドラマ「SUMMER NUDE サマーヌード」。第五話。
谷山波奈江(戸田恵梨香)と谷山駿(佐藤勝利)の姉弟の家である「谷山酒造」の谷山家の当主、谷山和泉(渡辺哲)が、三厨朝日(山下智久)等を相手に、人生を語り家族愛を語った話。云わば「哲-この部屋」最新版。
谷山駿の出番は今回、番組の開始から十四分程を経た辺に一度目、三十七分程を経た辺で二度目があった。二度目の出番は、谷山家の年に一度の恒例行事である家族写真の撮影会の場面。花火大会の日の昼に、家族全員が浴衣を着て、町内の小南写真館において撮影する。今年は初めて三厨朝日が写真家をつとめた。一度目の出番は、その数日前の夜、下嶋賢二(高橋克典)のカフェ&バル「港区」で漫画を読みながらコーラを飲んでいた場面。子供が夜中に入店しても良い店であるのか。
ところで、今宵の話の後半を彩った町の花火大会では、町を代表する豪商である谷山酒造がその開催のために莫大な資金を提供しているらしいが、気になったのは、花火大会のとき谷山家の御曹司の谷山駿は一体どこにいたのだろうか?ということ。両親とともに見物していても良さそうであるし、友人と一緒に遊んでいても良さそうであるが、何れの姿も見当たらなかった。わざわざ浴衣まで着ていたのに。
現実をいえば、セクシーゾーンを自称しているにもかかわらず未成年であることから、夜中の撮影には参加できなかったのだろうが、どこにも顔が見えないのは何とも不自然なことではあった。
金魚を虐待した(ように見せかけた)のは良くない。金魚や猫や犬を愛するのは江戸時代以来の日本文化の一部。それを蔑ろにするような真似をこの番組の制作者が行うのは、その裏面に何か邪悪な意図を隠し持っているからではないのか?と視聴者に憶測させかねない現状にあることを、この番組の制作者は確と自覚しなければならない。低視聴率の原因もそこにあることを、確と自覚しなければならない。
谷山和泉ことテツは昔、池袋西口でサウナを経営していたが、当時の長男キングが親しくしていた人物に付きまとっていた少年が三厨朝日だった。その後、あろうことか朝日はテツのサウナ時代の長男の言動を真似していた時期があったが、一人の少女の「プロデュース。」に夢中になっていた当時の朝日の友人の偽装恋人だったのが谷山奈奈江だった。テツが様々な人と対談するテレヴィ番組「哲-この部屋」は日本科技大学の有名教授も毎週欠かさず見ている人気番組。