旅行記三/船で移動

旅行記三。
朝、起きたとき既に九時半。ホテルの食堂の朝食の提供が終了する時間。ここの京風の朝食を楽しみにしていたのに、食べ逃して誠に残念。何のためにここに泊まったと云うのか。しかし悔やんでいる余裕もなく、荷物をまとめて退去の準備。テレヴィを点ければ雨後の土砂崩れの惨事が報じられていた。それに驚いて退去を滞らせてしまったが、十一時前にはホテルを出た。今日は休日であるから、荷物を駅のコインロッカーにでも預けて晴天下の京都を二三時間でも観光しようかとか京都ギリシアローマ美術館にでも行こうかとか思ってはいたが、なにしろ今朝は九時半まで目を覚まし得ない程に疲れていたと判明したので、どこにも出かけず真直ぐ帰ることに決め、確か十一時二十九分には京都駅を出立。新幹線内では、京都駅で買った弁当で遅い朝食を兼ねた早めの昼食を摂ったあと、眠いながらも寝ることなく、やや眠くなる書物を読んで過ごした。昼一時十一分には広島駅へ到着。広島も空は晴れていたが、どこも見物することなく路面電車の駅へ直行し、広島港行の比治山経由の電車の到着を待ち、二時を過ぎた頃に広島港へ到着。パン店でパンを二つ購入。待合室のテレヴィでは広島の災害が報じられていて、当然これに見入っている人々が多かった。宮島行の船の出発について放送があり、厳島神社に行きたくもなったが、もちろん行くことなく、三時に松山行の高速船に乗船。船内では殆ど完全に寝ていた。松山観光港に着くや直ぐに道後温泉行リムジンバスに乗車し、夕方五時十分頃には終点の道後温泉駅前に到着。帰宅して直ぐ荷物を解き、洗濯を始め、近所の薬店や業務用の食料品店で買い物をして、普段よりも約一時間早く夕食。