コマさんvs.マイティドッグ/アニ鬼とウィスパー/懐かしい話

ニコニコ動画の「テレビ東京あにてれちゃんねる」(http://ch.nicovideo.jp/ch7)内の「妖怪ウォッチ」チャンネル(http://ch.nicovideo.jp/youkai-watch)で最新の第六十四話の配信あり。
第六十四話を構成する三話の内、ジバニャンは一話にしか登場しなかったが、ウィスパーは妖怪不祥事案件について説明する際に得意の女装を二度も披露した。
コマさん&コマじろう兄弟の探検隊は、極寒ヒマラヤの奥地に住んでいる雪男イエーイティを捜索。行先までは高速道路で移動。案内人はイエーイティの撮影に成功したヒマラヤ人のパッサン。どう見ても馴染みのチャッピー氏。そして目的地は極寒の冷凍倉庫。庫内の荷物に白い布を被せて雪山に見せかけていた。多分あの布は瞬時に凍ったに相違なく、あのあと大変なことになったろう。今回のヤラセは今までにも増して酷かったが、めげないで頑張る番組ディレクター矢良瀬古里無は、実は悪い人ではないのではないか?とさえ思われてきた。
今回の探検で凄かったのは、コマさんが最後にイエーイティのような白い妖怪、マイティドッグに遭遇したこと。マイティドッグについては、第五十三話における「さすらいのオロチ最終幕 絶望の真実」で語られたことがある。死闘の果てに「最凶妖怪」レッドJを倒したオロチに対し、レッドJが「真の最凶最悪妖怪」としてマイティドッグの存在を明かしたが、話を聞いたケータとウィスパーはその正体をコマさんのことであると思い込んでいた。そのマイティドッグとコマさんが遂に、一瞬だけ遭遇した。レッドJによれば、マイティドッグは「人間たちの魂を集め固めた白き螺旋の塊」を好んで食べるらしく、話を聞いたケータとウィスパーはそれをソフトクリームであると思い込んでいたようだが、今回、冷凍倉庫に出現したマイティドッグは確かにソフトクリームを食べていた。
妖怪アニ鬼の事件では大勢の妖怪が登場したが、人間も妖怪も皆、揃ってアニ鬼に籠絡された。籠絡されなかったのはウィスパーだけ。
ウィスパーがケータに執事として憑いているように、実はアニ鬼も千駄ヶ谷健という少年に兄貴として憑いている。千駄ヶ谷家は父の仕事の都合で転居を繰り返さざるを得ないようで、今回、桜ニュータウンにも僅か数日間(下手すれば三泊四日間だけ?)しか住んでいない模様。そんなに頻繁に転居、転校を重ねれば友達なんかできるはずもないが、千駄ヶ谷健はアニ鬼のおかげで、どこの学校でも皆から「アニキ」と慕われる充実した学校生活を送り得ている。
桜中央駅でケータとウィスパーが千駄ヶ谷健(というよりはアニ鬼)を見送るとき、到着した列車はデゴイチのような蒸気機関車高倉健の「鉄道員」か。煙を吐きながら走るデゴイチの窓の外には、フミカやクマやカンチをはじめ学級の皆が「アニキ元気でね」の横断幕を広げて手を振り、別れを惜しんでいた。千駄ヶ谷健も心の中では感激しながらも素直に表現できず、「自分、不器用ですから」と呟いた。完全に高倉健
妖怪バカ頭巾。頭巾といっても普通の頭巾ではなく、防災頭巾。黄色い姿で「バカーン」と云っていて、木久蔵ラーメン林家木久扇を連想させるが、それ以上に、第四話に登場した妖怪わすれん帽の相似形。色違いでしかない。過去の経歴も似ていて、ケータもウィスパーもわすれん帽のことを想起していたところにわすれん帽自身が登場し、バカ頭巾と意気投合。バクロ婆も登場して、懐かしさのある話になった。