伝書鳩とコマさん/タコを見にまとう夏の海のケータ
ニコニコ動画の「テレビ東京あにてれちゃんねる」(http://ch.nicovideo.jp/ch7)内の「妖怪ウォッチ」チャンネル(http://ch.nicovideo.jp/youkai-watch)で最新の第七十九話の配信あり。
最初に「コマさんと行く」話の第四回があったあと、ケータがとんでもない目に遭う話「夏だ、海だ、妖怪だ!」が二編。
コマさんと行く第四回。
今回の対戦相手は神の手を持つマッサージ師、肘肩正治。しかし今回の一番の見所は、対戦に先立つ川辺のコマさん邸の場面。コマじろうがコマさんに冷やした麦茶を供して一緒に飲もうとしていたところに、伝書鳩が到着。この伝書鳩が、コマさんの頭の上に載せられて以降、コマさんと同じ表情、同じ動作をしていたのが面白かった。
夏だ、海だ、妖怪だ!二編。
二編とも同じ日の出来事。場所は「ヨウ海」と呼ばれる海水浴場。ケータ、クマ、カンチ、フミカと女子二三人がそれぞれの両親等と一緒に集団で遊びに来たらしい。もちろんウィスパーとジバニャンも一緒に来ているが、どういうわけか、グレるりんも来ていた。
グレるりんが直ぐに喧嘩を始める奴であることは今までにも散々明らかにされてきたが、ここで新たに明らかになったのは、実際に悪事を働くことなく悪い妄想だけで楽しんでおくという側面もあること。それでグレるりんに憑かれたケータとクマとカンチは、フミカが更衣室で一体どんな水着に着替えようとしているのかをあれこれ妄想して興奮して盛り上がってしまったが、更衣室から出て来たフミカは、潜水服で完全に身を包んでいた。
ケータは「俺、激しく妄想とかするキャラじゃないし」と云い張っていたが、むしろ激しく妄想するキャラそのものであることを視聴者の皆が知っている。ジバニャンもウィスパーもそのことを指摘していた。
二編目では、巨大な妖怪うみぼうずが現れた。その能力は、海の広さと同じように人の心を広くして、その人を夏の海の似合う格好よい人に変えてしまう。それでカンチが女子たちにモテていたのをケータとクマが羨んだので、うみぼうずはケータとクマも同じようにした。急に夏の海の似合う男子に変貌した三人に、女子たちは最初は魅了されていたが、大きな波に見舞われて三人の水着が脱げたところから、話は途轍もなく変態染みた方角へ走り始めた。
水着が脱げて全裸になっても気にしないというのは、確かに夏の海の似合う人には相応しい振る舞いであるのかもしれない。ケータが浜辺に落ちていた古い布を腰に着けて水着の代わりにしたのも、「ワイルド」であると形容され得る。それを見てクマは海藻を腰に巻き、カンチは貝殻一つを当てて極小の水着のようにした。しかし貝殻の水着こそ最も夏の海の似合う人に相応しい格好であると云えなくもない。
これに対抗してクマは蟹を用いたが、ケータが章魚を用いたのを見てカンチもクマも感服し、同じように章魚を用いた。もはや夏の海が似合うかどうかは関係なくなっている。完全に変態でしかない状態。